「昔の貴方に似てるわね....」 半ば追い出される様に部屋を出た緋音に代わり、奥から女性が現れる。しかし、中浜はどうかな、と鼻を鳴らす。 「あいつには暗殺者として大事なことが欠けてるんだよ」 「人を信じることができないこと....ね」 呆れたように中浜の言いたいことを当てる女性。中浜はそれを聞けば「よく分かってるじゃあないか、楓」と怪しげに笑った。 「どうせさっきの話だって、殆ど信じちゃいないんだろう」 中浜と楓は顔を見合せ低く笑った。