それでは、素敵な劇の開演です。
序幕は私がお送りさせて頂きます。
序幕
私はドロシー。
アリスの子孫よ。
最近は何故か暖炉の奥に現れた隠し穴を観察するのが日課よ。
「うーん・・・」
火の消えた暖炉に手を入れる。
すると、紙が手に触れた。
「何これ」
紙を引っ張り出すと、隠し穴から大量の紙が出てきた。
それは、白紙だった。
まるで、花びらのよう。私の周りを取り巻く白紙。
「きゃーっ」
白紙に吸い込まれた。
その白紙の世界は・・・