(・・・みんなが帰る前にお水おげちゃおっかな・・・)
そう考えると水道で水をくみお花が置いてある棚に向かう。
「結構育ってきた・・ね」
そう言うと水をあげる。
ガチャと玄関のドアが空いた音。
(誰か帰ってきた・・?)
「・・・ただいま」
リビングに入ってボソっと言ったのは幼馴染の大輝君。
「おかえりっ」
何故か焦ってしまう。
「・・・これ」
というと手に持っていた袋を差し出してきた。
「え・・何か買ってきたの・・?」
差し出された袋をとって中身を見る。
「あ・・・お花!!」
そこにはカラフルなアネモネがあった。
「買ってきてくれたの!?」
「・・・季節が・・変わったら花は枯れちゃうだろ」
素直じゃない言い方。
「そうだねっ」