そいつの右腕が何と消えていたのだ。これは言うでもなく『心霊写真』だ。
こういう体の一部が消えている心霊写真は、浮遊霊が丁度重なって消えているや
背後霊の在り難い災難の警告で消えていると、言われている。
しかし、俺はそこまで心霊方面には詳しくないしどんな霊かは特定が出来なかった。
俺は、解る筈がないと分かりながらもじっと写真と睨め合っているとどこからか女性の泣き声が聞こえた。
辺りを見回すとトラックの陰でおっさんの仲間と思われる2人の男が座り込んで泣いているJD(女子大学生)を
酷く怒鳴っていた光景が目に入った。
その光景を指さしながらおっさんへ訊ねた。
「何であんなに女に対して怒鳴っているのだ?」
そう聞くと優しそうな表情が一変してまるで殺人鬼のような怒っている表情におっさんは変わりながらこう説明した。