【Q、何で普通、見えないはずのトラックの陰が見えたんだ? A、フィクションですから ならしょうがない】
「実はある有名な霊能力者にこの写真を鑑定してもらおうとメールで頼んだところ『他の者を送る』と伝えられてそれで送られた奴があの女だ。」
おっさんのその説明を聞いてもどうしてそこまで怒っているかが分からない。
俺は、「それで怒っているのか?」と、聞いたがおっさんは、続けてこう説明した。
「いや、送り出した奴が女だから怒っているわけじゃない。あの女嘘の鑑定をしやがったんだ」
「嘘の鑑定?」
俺は、その単語を聞いた途端にそう聞き返した。
「そうだ。その写真を見せた所『特に害もありません』と、言われたんだ。俺達は疑問に持ちながらここの工事をした結果、あの怪我人が現れたんだ。それにあのパイプは、しっかりと縄で縛っていたのにパイプが崩れてきた。しかも写真で消えていた部分を怪我していた。とても俺達は、それを偶然とは思えない。」
おっさんの説明を聞いてこれまでの状況が分かると俺の中で少し疑問が浮いた。
説明し終わるとぞろぞろとおっさんの仲間達が女の方へ向かっていった。その光景を目にして嫌の予感がした。