「愛〜?」
「なーに?」
「受験勉強してる?」
あ〜・・・そーいや来週試験か。
「ぜーんぜん!」
「・・・はっ?」
「アンタ、清陵でしょ?!」
「そだよ。」
「バカかっ?!」
「ん〜・・・隼人も志望してるし?」
「そこっ?!」
「まー大丈夫だって!ね?」
「あー、私は知らないよ??」
「ねぇ隼人ー?」
「あー?」
「受験勉強してる?」
「んまぁ一応は」
そっかぁ・・・
愛も一応しとくかぁ。
「じゃあね、バイバイ」
「おぉ。」
本当の別れってさこんな・・・軽いの?
「愛、そろそろ行きなさい?」
「うん・・・。」
「きっと隼人くん、寝坊したのよ?」
そうかなー?
「いってきます・・・」
結局、隼人は来なかった。
学校にも。
授業中、ポケットに入れていた携帯が震えた。
お母さんからのメールだった。
『隼人くんが昨日事故して入院したらしいの。だからお母さん病院行くから学校終わったら家で留守してて。』
・・・思考が停止した。
隼人?
事故って愛と別れたあと?
入院?
・・・なんで?
残りの授業は頭に入らなかった。