奏太はツバメの鳴き声で目が覚めた。ベッドのわきに置いてあるカレンダーには明日の入学式の日に丸がしてある。
「そっか。明日か」奏太はつぶやいた。
階下に行くと、母が朝食の用意をしていた。時刻は6:40ぐらいだ。
奏太は、ソファーに寝っころがってテレビをみた。テレビでは天気予報をやっている。
各都市の天気予報の裏側には家からほど近い八方ヶ浜の生映像が映っている。
今日は、天気がいいらしい。奏太は、八方ヶ浜に出かけることを思いついた。
朝食を食べて、朝の身支度を済ませすぐに自分の部屋のパソコンの前に座った。
奏太は、動画サイトを開くと商品レビューの動画を見たりした。
レビュー動画に飽きると、パソコンの電源を切った。
部屋のパソコンのある机のわきの棚にあるバッグを奏太は取った。
奏太は、バッグの中にスマホ、ICカード、携帯ゲーム機、財布を入れて自分の部屋を出て行った。
奏太が降りてきたのに気付いたお母さんは、「どこか行くの?」と聞いてきた。
「ちょっと、遊んでくる!」奏太は返事をして「行ってきます」と家を出た。