読ませていただきました。
初恋。揺れ動く感情。口語調で語られるストーリー自体は感動的なものでした。
実話を元にしただけあって、方言まじりの文章もリアリティを感じさせ、全体的に面白い作品だな、という印象を受けました。
ですが、総合的に自己満足、自己完結している作品だとしか言いようが無い。
表現の乱暴さ、説明・描写の無さ、そして作品の深みの無さが、読み終えた感想の圧倒的多数を占めました。
理由を挙げるとキリがありませんが、セリフ以外の風景・場面説明が無いのはどんな小説であろうと致命的だと思います。
作者様が感じている景色やその場の雰囲気、ムードを読者に伝える部分を書いていない時点でアウトなのです。
付け加えると、記号(!!・??・///・笑・泣)や独特の言い回し(ぅ・ぢ)を使われていましたが、はっきり言って意味が分かりません。
詳しく言うと、『どのくらい』なのかが分かりませんでした。
『!!』と書かれてもどのくらい驚いているのか分かりませんし、
『笑』『///』と書かれてもどのくらい笑っているのか・照れているのか全く分かりません。
同じように『ぅち』や『ぢゃん』も『うち』や『じゃん』と、どう違うのでしょうか?
なぜ『うち』や『じゃん』ではいけなかったのでしょうか。
といった感じで、全体の感想としては、ストーリーの内容としては面白いですが、
作者様の意図も含めて、それが全く伝わって来ない作品だな。というのが私の感想です。
ありがとうございます。