「……大丈夫?十和?」 「あぁ、ごめん大丈夫だよ、乃和」 双子の妹が心配そうに顔を覗いた。 僕は心配ないと微笑む。 それなら良かった、と妹も笑う。 新入生を呼ぶアナウンスが聞こえる。 体育館にはやく行かなければ。 初日から遅刻なんて笑えない、それは乃和も同じはず。 乃和の腕を掴み、走り出す。 入学式、出会いの場。 楽しみだ!!