第1章 『彼氏と友達』
「ねぇ、遙。」
「なん?」
・・・あれ?
いつもみたいに戻ってる?
「遙ってさ、自分のこと何て言う?」
「うち」
・・・言おう。
「あれ?」
「ん?」
「隼人の前で遙っていってたじゃん?あれはどうゆうこと?」
「別に何でもいいじゃん。」
・・・こんなとき、何か言い返せたらいいなって思う。
放課後
「あ、そうだ、希子?」
「何?」
「隼人くんが今日から部活で遅くなるから先帰ってだって。あと朝練も始まるから朝も一緒に行けないだって?」
「・・・わかった。じゃあ遙一緒に・・・」
「ごめんっ!塾塾!!」
・・・都合悪っ
それから何週間か1人で行動していたある時だった。
放課後
ーーーーーガラガラ
ドアからひょいっと顔を出したのは隼人だった。
「はやっーーーーー」
「遙ー!!」
「隼人ー!」
?????
「おぉ、希子!最近忙しいらしいな?早く補習終わらせて一緒に登下校しような!」
「・・・は?」
「ん?補習だから一緒に登下校できねーんだろ?」
嫌な予感がした。
「ああーー、隼人くん!いこいこ!」
「じゃあ補習頑張れよ!!」
・・・もう限界
ーーーーードンッ!!
希子は、勢いよく机を蹴り倒して叫んだ。
「何嘘いってんの?!ねぇ?男のためなら友情捨てるって?ソイツ希子の彼氏ですけど?」
「・・・」
「もし!補習が本当にあったとしても!他の女の子と行き帰りしちゃダメじゃんかっ?!希子、希子・・・」
「・・・」
「2人のこと、信じてた。」
続く