プロローグ
「何でお兄ちゃんはオレをいじめるの?」
↑そうなった理由は弟の真冬のアイスを勝手に俺が食べたからだ。
「いじめてはない、冷凍庫にあったから食べただけだ」
・・・
「あーもう分かったよ!!買いに行けばいいんだろ」
「お願いね(ニコ」
うざ…
「お前もついて来いよ」
「はぁ…」
自己紹介が遅れた・・・
オレの名前は大葉白亜、どこにでもいる高校生だ
で、目の前で拗ねてんのが弟の真冬
「あー暑い…」
今は二人で近くのスーパーに行ってる途中だ
ふと、オレは前から歩いてくる小さな女の子を見た。4歳ぐらいかな
女の子はボールを持っていて前を歩くお母さんの後ろをはしゃぎながらトコトコ歩いてる
あー危ないな〜
その光景をぼんやり見ていると、女の子の腕からボールがポロッと落っこちた
「あーボールさんまってぇ!」
ボールを追いかけて道路に近づく女の子。
周りの人はただ「ダメだー!」とか「危ない」
とか言っといて動く気配もない
角からは大型トラックがやって来た
危ない
気付いたらオレは体が動いていた。
後ろの方では弟が「兄さんっ」と走ってきた
オレは女の子を助けたい気持ちがいっぱいだ
道路に飛び出した女の子を押しのける
すぐ近くの歩道に女の子は倒れる
あぁ良かった…と思ったのは一瞬で
体に衝撃が走った。
あぁ…オレ引かれたんだな
バタっ
くそぅ…オレの人生(涙)
パチン
意識が途切れた