愛猫/
「…………痛いよ〜…うぅ、。」
先ほど崖から落ちて、怪我をした
膝をみて泣いていた。
……………私は、耳が生えていて、尻尾も
はえている、猫人間?みたいな姿を
している。100年くらい前に、人間の
住んでいる街に行くため、この山から
降りたことがある。人間にも、私の
姿が見えるらしく、人間は、悲鳴をあげて
私に石を投げつけてくる。石じゃない
物も飛んでくる。
痛い。痛い痛い。自分は意味がわからなかった。
ひたすら私は、逃げた。山へ帰った後、
たくさん考えた。私はなぜこんなにも
傷だらけになったのか、……私が、
人間の言うところの、“妖怪”だからか?
そうだ、もう人間に近づくのは止めよう。
また、いじめられる。私は、私……は、
[人間の事が大嫌いだ。]