第一話 「Start」
「うわぁこれまた姉貴の好みだらけの世界だなぁ」
今僕は真っ白な世界。本当に何もない世界にいる、この展開にはもう慣れた
。
そう考えていると頭上でピコンと気持ちの良い音が鳴り響いた。
【1,名前を設定してください。】
名前かぁ…前回は愛だっけ?今回は男が良いんだよなぁ…だったら…凪斗とかどうだろう?自分なりには良い考えだと思った。
[凪斗]
【2,性別を設定してください。】
男です、はい。女は大変だった。わかっていたのに前回は選んでしまった。
▽女
▼男
それからも質問は続いた。髪の長さや運動能力、体重までも決めた。
「よしっこれで良いな!」
年齢は高校1年生で髪はまぁ普通で瞳はコゲ茶。身長は172でまぁ良いだろう、現実での男子高校生の平均身長なんぞ知らない。
頭は良い方で運動も出来る方にしておいた。
【質問はこれにて終了します。これから貴方の人生が始まります。壊れないよう気をつけて行ってください】
目の前に『Start』というボタンが現れた。楽しみで思わず口元が緩んでしまう。
「よしっ」
俺は気合いを入れボタンを力強く押した。
第一話 「Start」 END