溺愛物語

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4:SHIKI(。&◆WU:2015/05/27(水) 22:28 ID:vY.

雨。
7月22日夜11時47分。
夜の街のとある店の裏路地でうずくまる少女。
ゴミ箱のとなりにいる少女は全く動かない。

「あ〜やっと休憩…あのケバい女社長さん何とかならないのかなぁ〜」

「しょうがないっすよ。それが俺らの商売なんすから」

傘をさし、スマートフォンを手にして
店から出てきた二人の青年は
少女のすぐ近くで話を始めた。

そんな時少女のスマートフォンが鳴った。
もちろん少女は気づかない。
そしてひとりの青年が気づいた。

「なぁ、なんか音しねぇ?」

「何言ってんすかサクさん。なんもしないっすよ?」

「いやー絶対してるって…こっちのほうかな…うわっなんだコイツ……髪サラッサラ…」

サクと呼ばれた青年が気づいた。
青年は傘を少女にさし声をかけた。

「おい、おいって、何してんだよ…起きろって」

すると少女はゆっくりと顔を上げ目を開けた。
白い肌。頬は熱があるのか少し赤く紅潮していた。

「…っ!大丈夫か?お前家は?」

「……………」

少女は黙りこくって
首を横に振るだけだった。


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