ちえりちゃんsideだよ☆
チチ……。
「ん……」
朝、わたしは目を覚ました。
布団から出て、一階に降りると、調理場から甘いにおいが。
毎朝お店の仕込をしているお父さんとお母さんはもう起きているみたい。
「おはよー」
わたしが声をかけると、二人とも同時に振り返った。
「おう、早いじゃねえか」
「おはよう、ちえり」
「うん、今、準備をしてくるね」
わたしは二人にそう言って、洗顔と歯磨き。
それが済むと、再び二階へあがり、制服に着替えて調理場へ。
チラリとさくらの部屋を見てみると、まだ、ぐっすり眠っているみたい。
まぁ、今週の当番はわたしだし、別にいいんだけど。