こんな私だって、甘〜い恋してみたい!

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3:叶月:2015/06/08(月) 18:53 ID:nbk

「じゃーねー。」
「バイバイ〜!」
あー面倒くさかったなぁ。友達と帰る
なんて、面倒くさいし、私的には、
自殺行為だよね。でも、ここから人気のない
道。一人では危ない。遠回りすれば、
こんな道を通らずにすむのだが、やっぱり
早く家に帰りたいしね。
「おー可愛いお嬢ちゃんじゃん。」
「えっ……?」
いきなりヤンキー?っぽい人にてを掴まれる。
動けずにいると、周りを4〜5人で
囲まれてしまった。
「……やっ。いやっ‼︎やめてっ‼︎はなしてく
ださ……んぐっ⁉︎」
汚らしい手で口を押さえられ、そして、
腕を後ろで掴まれる。しかも両手だ。
足しかもう動かせるところはない。
口を完全に塞がれている。そうすると、
息もできなくて、意識が遠のいていく。
手はとうとう縛られてしまったようだ。
そして当然かのようにして道路に押し
倒される。
あはは、私どうなるんだろ。ヤンキー…か。
そういえばヤンキーとかの間で、女の子を
海外などに売るっていう悪趣味な行為が
流行ってるとか。あー、私売られるのかな。
いやっ‼︎そんなの絶対に嫌だ‼︎誰かッ!
誰か助けてよ。私……私……嫌ぁっ。
この男ども、今度は目隠しを付けよう
としている。余った人は、私の口を
塞ぐために、タオルを握っている。
「……お前らなにしてんの?」
いきなり聞いたことのあるような声がした。
「……あぁ?誰だよチビ。早くおうちに
帰ったほうがいいんしゃないのかなぁ?
お・チ・ビくん♪」
「なめんじゃねーよ、この変態ヤンキー……」
目隠しをされていて、目で状況を把握
できなかったが、どうやら喧嘩?に
なるらしい。こんな他人事みたいな言い方
してる場合じゃないけどね。
「……大丈夫か?お前…痛むとことか
ないか?怪我は?」
そんな声とともに目隠しがするりと外される。
そして視界に写ったものは、倒れている
ヤンキーたちと、心配そうに私を見ている
黒い髪の少年。綺麗な顔立ちだ。
「……あ、ありがとうございますっ。
怪我は多分どこにもないかと思います。」
「……そ、そうか。なら良いんだが。
後、女一人でしかもこんな夕方に出歩いたら
危ないだろ。」
「すみません……。貴方、神波中の人……
ですよね?えーっと、どっかで見たことある
顔なんですけど。」
「……神波中だけど?お前も……その制服から
して、そうだな。ネームの色は、、青……⁉︎
は⁉︎……お前っ!」
「あ、燦翔さんじゃないですか?」
そう言うと、黒髪の綺麗な顔立ちの
少年は顔を真っ赤に染める。
「な、お前っ!詩月じゃねえか⁉︎……」
「……ぐ、あっ。こ、小僧‼︎」
先ほどまでそこでのびていたヤンキーの
2人が起き上がった。そして拳を固く
握っている。私だって、女の子だし?
悲鳴くらい出るよ。怖いからね。
「ひっ‼︎燦翔君っ!どうしよ……」
「まかして。負けないから、僕。
だから、15秒だけ。目を閉じていて
ほしいんだけど。」
「わ、わかったっ。」
ぎゅっと目を瞑った。ぐあっ、うっ、
などの声と、殴られる音。
15秒たつまで、4.3.2.1......0。
そっと目を開ける。目の前には
また、燦翔君がいた。
「ここを離れよう。またこいつら、
起きるかもしれないから。家まで
送るから。」
「……ありがと。」


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