ザ・ニート!

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3:叶:2015/06/10(水) 19:30 ID:nbk

「キサちゃーん、侵入完了〜。
えっと?音の解析するんでしたっけ?」
茶色い髪、そしてそれを高い位置で
赤いゴムでツインテにしていて、
茶色い瞳。顔は幼く、可愛らしい……
パソコンの前のくるくる回る椅子で
クールクールと回りながら喋っている。
そんなことを脳裏で考えながら返事をする。
「うん、そうだよ、ももちゃん。アオイ〜〜、
終わったってー!早くきてよー。」
「はぁーいっ…………。」
何処かから疲れきったアオイの声が聞こえる。
「キサちゃん、疲れた。休ませて……。」
まんまるい腰のアオイが自分の部屋から
出てきた。
「うーん、ゴメンだけど、この解析終わって
からでいいかな……?」
アオイの力は、凄い。絶対音感、いろんな人の
声を、一度で聞き分けることができる。
1番は、容姿。真っ白な髪、対称的に白い
肌。瞳は水色で、とても優しそうな目。
白うさぎのようでとてもかわいい。
「わ、わかった。早く終わらせて、寝る。」
「ゴメンね、アオイ。」
瞳の下にくまができていた。かわいいお顔が、
台無しだ。でも、この解析は、一刻も
早くしないと、危ないのだ。
「………………………………………………
………………………っっ‼︎」
アオイは音の解析ちゅう、肩をビクッと
させ、涙目で抱きついてくる。
「わゎっ⁉︎……どうしたの⁉︎…」
「ニートってことばれたら、その場で
公開処刑って噂がっっ‼︎」
公開処刑それは、一般の場で……
その場で見せびらかしながら処刑する
ということ。そ、今の時代はニートって
存在すら許されていないのだ。此処の
小さな家には、現在6人のニートと、
1人の小学生がいる。こんな小学三年生の前で、
知り合いを6人も殺すってことと同じ。
NA(NニートA暗殺社)私たちニートは
命を狙われることになったのは、1人の
病んでいるニート男が、銀行強盗、殺人、
窃盗、セクハラ、泥棒、最終的には、
自爆テロを行おうとしたのだ。そいつの
せいで、私たちのようなニートって存在が
命を狙われてるわけ。
「NAか。どうしよ、公開処刑はまずく
ない?だって、私たち子供だし、ギリギリ
セーフ‼︎……とか無いかな?アオイ大丈夫?」
「おい、それって噂なんだろ〜?」
右手に黒い炭酸飲料を持って出てきたのは、
炭酸が大好きなソナタ。髪はボサボサ。
綺麗に整えれば、以外とイケてるのに。
「……噂って言えば噂なんだけど、ね?
ニートじゃん?私たち。学校行ってないし、
ゲームばっかしてる奴もいるし、炭酸野郎
もいるし、どっからどう見てもニートなん
だよねー……。」
「はぁ?ふざけんじゃ無いわよ‼︎…
…元ヤンの私にかなうNAなんて
いるかしら〜?」
「呑気だね、ナオさんは。」
「はぁっ?呑気じゃ無いんですけど⁉︎
ゲームばっかりしてるコウメイよりは
マシだと思うけどね。」
「俺はどんなことがあっても、ニートを
極めるぜ‼︎」
キリトは、命を狙われながらニートを
極めたいらしい。どーせ、こいつみたい
なニートたちが、先に処刑されていく
のよねぇ。。。
ついていけ無いな、このテンションには。
みんな命を狙われてんの分かってるのかな……
そう思ってしまうくらい呑気な仲間。
「……きゃーっ‼︎NA⁉︎…」
と演技して叫んでみる私。
「「「「「……えっ⁉︎」」」」」
キリト、アオイ、ナオさん、ソナタ、コウメイ
がその言葉に反応した。みんなはポケット
などからナイフなどの刃物、銃を取り出す。
「……ドッキリでしたぁ〜wみんなは
準備満タンだね。」
そうすると5人は肩の力を抜き、武器を
しまう。
『動くなぁっ‼︎』
「「「「「「「……⁉︎……」」」」」」」
此処にいる、ニート6人と、小31人の
動きが止まる。目の前には家に土足で
入ってきていて、黒い服に身を包んだ
がたいのいい男たち。外見だけでいうと、
成人した人がほとんどだろう。
そして一番驚くべきところ、それは
この男たちが拳銃を構えていること。
『NA……ニート暗殺社の者だ。』
「……逃げるよっ‼︎みんなっ!」
「了解っ!」
そうするとニートでは無いももちゃんまで
もが銃を持ち、構える。小3なのにね。
でも、年齢なんかかまってる暇は無い。
まだ、私たちニートは死ねない。
「脱出‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎」
私のそんな言葉は響いた。


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