私の…王子様!?

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3:椎名:2015/07/04(土) 22:43 ID:bs6

「さ、皐月どうしよう…!」
「落ち着いて〜葵ちゃん」

月日というものは早いもので。
あっという間に私と皐月は憧れの高校、清翔高校に入学した。
そして今、入学式を終えて教室の前に居ます…
でも…!!

「なんで皐月と一緒じゃないの〜!?」

そう!
私はCクラスで皐月はAクラスになっちゃたんです!
皐月と別々なんてムリ!
今までずっと一緒だったのに〜!

「大丈夫だよ〜休み時間には会えるから」

皐月はそう言うけど…
私は離れたくないんだよぉ〜!
半泣きでいると…

「そこ邪魔」

という冷たい声。
怯えながらそーっと振り向くと…

「……ひぃ!鬼ぃ!」
「あ”?」

冷たい声の持ち主は長身のスラッとした男子だった。
いやぁホントにびっくりしたぁ!
まるで幽霊みたい!あははっ!

「あ、葵ちゃん…」

皐月が真っ青な顔で私の後ろを指差す
にしても怯えた顔も可愛いなぁ!
…怯えた?
嫌な気がして後ろを振り向けなかった。

「お前…名前は?」
「え、や、はい?」
「名前」
「ふ、風紀…葵です」

い、一体何なの〜?
ってか背中が妙に痛いんですけど!!
男は「ふっ」と笑って…

「え、ぎゃあ!!」

肩を持たれグイっと180度回転させられた。
そしてズームアップしていく男の顔。
な、なにこれ!
まままま!まさか!キス!?
私はギュゥっと目を閉じた。


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