くぅ〜…よりにもよってコイツに礼を言わなきゃいけないなんて…
ん?まてよ?
なぜ私が礼を言う必要があるんだ?
そうだよ!元はこいつのとりまきのせいなんだから!
私はフンッとそっぽを向いて荒々しく椅子に座った。
「なぁ」
はぁ〜…絶対振り向くもんか!
「ふ〜ん…俺を無視するんだ。いい度胸だな」
「はぁ!?誰のせいだとっ…!」
「ん?誰?」
っ〜…何コイツ〜…!!
ムカつくんですけど!!
「は?もしかしてお前ファーストキスだったの?」
「そ、そうだけど!?何か!?」
「そうか…」
そう叫ぶとこの男はバツが悪そうな顔をした
おぉ?反省したか?
ま〜乙女のファーストキスを奪っといて悪く思わない人なんていないよね〜
さぁ!謝れ!
「…フッ」
……ん?今笑った?
ヤツは口の右端だけを上げて笑っていた。
そして…
「ガキ」
とバカにしたように言った。
…□※★▼☆◎○〜!
あまりの怒りで言葉にできなかった。
な、ななななななんなのコイツ!!
人の唇奪っといて言うことそれしかないの!?
もういい!無視!無視無視!!
「ってか礼言えよ」
「なんでよ!!!」
礼を言うのはアンタじゃないの!?
心優しい私だからひっぱたたいてやったじゃん!!
って言いたいけどまた言われるから言えない……
だからと言って礼なんて言うもんか!
「キスのことじゃねーよ。さっきあの女から絡まれてるとこ助けてやったろ」
「はっはー!そんなのわ…「忘れたとかねーよな?」
「…っ」
だから!あれはアンタのとりまきが…!