チリーン・・・。 風鈴が夏の音を感じて鳴り響く。 私の気持ちなど無視してなる風鈴に苛立ちを感じる。 「私、もうわからないよ。」 そう言って立ち上がり、私はベランダに出る。 手には大きなはさみを持って。 「さよなら、私。そして・・・ありがとう、昂世。」 そう言って私は私をやめた。 少女の名前は「夏響 風鈴」