人狼ゲーム

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3:佐倉:2015/08/09(日) 19:19 ID:Q/U

その夜、遠吠えが村じゅうにこだました。

〜1日目・昼〜

楽天家 ゲルトは、無残な姿で発見された。常に「なんとかなるさ」との口癖を弄していた彼。人狼が村に紛れ込んでいるという噂が広がっても至ってマイペースだった彼。そんな彼が最初の犠牲者とは、なんとも皮肉めいた悲劇だった。

宿屋の女主人 レジーナ
「……いや……嘘でしょ…」

農夫 ヤコブ
「ゲルトォォォォ!しっかりするべ! 誰か救急車を!」

旅人 ニコラス
「救急車?」

村長 ヴァルター
「噂は本当だったんじゃ……この村には、人狼がいるんじゃ……」

青年 ヨアヒム
「クソ! 俺がもう少し忠告していれば……っ!」

村娘 パメラ
「ゲルゲル死んじゃったの? うわーん、なんか死体臭い」

パン屋 オットー
「フン。いっつも後先考えないからこうなるんだ……バカ野郎」

仕立て屋 エルナ
「いい人を亡くしちまったねぇ。わたしゃ、人狼が許せないよ」

司書 クララ
「皆さん。落ち着いてください」

村長 ヴァルター
「クララの言う通りじゃ。今は人狼を見つけ出すのが先じゃろう。いつ第二、第三の犠牲者が出るか分からんのじゃからな」

残された九人の村人は、議論を始める。誰が狼なのか。村人の人数が多いうちに見つけ出し、殺さなければ、自分達の命はない。

パン屋 オットー
「そう言ったって、どうする気だ。人狼に手でも挙げてもらうのか?」

村娘 パメラ
「妙案ですねぃパン屋の旦那。オオカミちゃん、何もしないから手をあげて〜」

旅人 ニコラス
「ははっ、それで見つかるとは思えないけどね」

司書 クララ
「ここは、占い師の方に出てもらうのが最善ではないでしょうか」

青年 ヨアヒム
「占い師か。確かに、情報があった方がいいのかもしれないな」

旅人 ニコラス
「僕もそれに賛成かな。このままじゃただ時間を無駄にするだけだしね」

村長ヴァルター
「じゃあ、占い師よ。出てきてくれ。占い結果と一緒にの」

村娘 パメラ
「はいはーい!【占いCO(カミングアウト)】このパメラちゃんが占い師ですたい!【青年ヨアヒムは人狼だよ】」


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