練習を終えて教室へ上がる。
「おはよ、俊陽くん!」
「あ、凛、おは!」
藍河俊陽(アイカワ トシハル)
私の隣の席の男の子。
バトミントン部でエース的な存在。
黒髪の短髪で顔は整ってる。
「俊陽くん今日も朝練?」
「おぅよ、大会近いから」
「大変だね・・・」
「凛は?」
「私?バンドの練習してきたよ!」
「そか!俺、ファン1号な!」
笑顔でそう言う俊陽くんにドキドキした。
「あ、ありがと!」
「おぅよ!」
俊陽くんと会話をしながら髪を整えていると
「りーん!」
「あ、のぞー!」
「おはよ!俊陽くんもおはよ!」
「・・・おはよ」
鎌倉希望(カマクラ ノゾミ)
私の大の友達。
暗めな茶髪のセミロング。
とにかくモテる。
「あれ?のぞ?」
「ん?どした?」
「前髪切った?」
「分かる?!切ったよ!」
「やっぱりー!可愛い!!!」
「ありがとっ!凛は変わってないね」
「うん、今手直し中」
なんて会話をしていたらHRの時間。
・・・HRする意味。
「ねね、俊陽くん!」
「ん?」
「暇」
「えっ?」
「あは、嘘、無視して」
俊陽くんは不思議そうな顔をしつつ笑顔でうなずいた。