>> Prologue << .。
桜道を、歩く。
今日から中学二年生、宮家 らる 。
一年生の時は 、あんまり楽しめなかったからな。クラスで孤立。
二年生だし、後輩ちゃんも出来る !! 気持ちを切り替えよ。
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「 らる ッッ 。」
背後から私の名前を呼んだのは … 唯一の心友 、青島 ゆなだった。
「 ゆな .! おはよ。クラス見た ?? 」
そう私が言うと 、ゆなは自慢気な顔でこう言った。
「 見たよ ッ 。でも、らるには内緒 ~ ♡ 」
ゆなは、右人差し指を口元にあてて 、ニコ 、と笑った。
そう、ゆなは可愛くておまけに美人で、更に優しい。そして勉強も出来るし、運動も出来る。あたしの大切な自慢の心友。
そんなゆなはモテて 、男女共に人気。つまり、あたしとは正反対。
未だに月と鼈なのに私なんかと絡んでくれるのか、分からない。
でも、それでも私はゆなが大好き。
ゆな以外に大切な物なんてない。これからも。_____________
/ その これから は違っていた _______ 。 \
>> Prologue End << .。