序章 <神話>
遥か昔、この世界には『神』と『悪魔』と呼ばれる者達がいました
神たちは悪行の限りを尽くす悪魔達を大いなる力で封印し、世界から悪を祓い、その世界を治めました
神たちが支配する世界は、幾つもの種族が手を取り合って暮らしている平和な世界でした
しかし、ある時神たちは考え方の違いから巨大な戦争を始めました
世界は火の海となりました
戦争が終わる頃には世界は、ほぼ無に近い状態になっていました
戦争で夫を失い、悲しみに暮れた一人の女は、悪魔の封印を解いてしまい、世界に七人の『大罪の悪魔』を呼び出しました
生き残った九十九人の神たちは蘇った悪魔と戦い、死闘の末、悪魔を再び封印しました
その後、神達はこの世界を破滅へ押しやった罪を背負い、地上のある種族に自らの力を託してこの世界を去りました
神の後に世界の統治を任されたのは、人間と呼ばれる種族でした
神達が残した力により、人間はより良い世界の創造を果たしました
こうしていま私達が生きる世界が作られたのでした
聖典第一章 二節より