No,0 『始まりの予感』
中学3年の春。進級したはずだけれど、特には変わりない毎日を過ごす私は、下田未来。
平凡で、キラキラな人達とは別世界。暗く生きているわけでもないどこにでもいる普通女子。身長は低めの155cmで低めだったり、髪の毛が地毛で明るい茶色なのがコンプレックスだったりもする。
普通じゃないのはなんだろう?
大切な幼馴染みがいて、優しい家族もいて、勉強はちょっぴり苦手だけど、運動は自信があったりして。
普通で平凡な毎日を過ごすのが当たり前で、それが何気ない幸せで。
その時の私は、まだ知らなかったの。これから、運命を変える人と出会うなんて。その人が…
私の記憶の空白にいる、あなただったなんて…