「おはよう。真央ちゃん、真由ちゃん。」
駅で待っていたのは、莉乃ちゃんこと椎名莉乃。
莉乃ちゃんは、家が学校に近いため、徒歩で学校へ向かうが、その前に、駅に私たちを迎えに来てくれる。
「おはよう。莉乃ちゃん。」
「おはよー。莉乃ちゃん。」
真由は、莉乃ちゃんに飛びついている。
「真由〜莉乃ちゃんが困るでしょ〜」
「はーい。」
3人は、学校へと向かった。
3人で話をしながら、駅から学校への道のりを歩くのが、私たちの日常だった。
「真央っち。」
玄関に着くと、ポンッと、軽く背中を叩かれた。
「博くんか〜ちょっとびっくりしたわ。」
博くんこと村上博臣。
小学生の時に、児童相談所で出会った。
先輩だが、タメ口&くん呼び。
博くんがそのほうがいいと言うから、そのままにしている。
博くんとは、階段で別れ、私たち3人は教室に入り、準備をして、読書をする。
朝の会が始まって、授業が始まる。
今日は、血液検査がある日で、3限目に血液検査をする事になった。
まさか、血液検査の結果が悪いなんてこの時は、思ってもいなかった。