キーンコーンカーンコーン‥
始まりのチャイムと共に私は学校へ入る。
何の気持ちも持たずただ、お母様からの命令だから。
声が飛び交う。
「おはよ〜!」 「ミウちゃんおはよう!」
何が面白いの?何もないのに笑って。変なの。
でも、笑わなきゃ。私もあの子達みたいに。きちんと笑わなきゃ。
トントン、?誰かな?私は振り向いた。そこには黒髪の背が高い女の子。
私と同じ新一年生の子かな。
まゆ
「はじめまして。私、秋船まゆって言うんだ。あなたは?」
ここね
「享奈ここね‥」
まゆ
「ここね?可愛い名前だね〜 クラス表見てみようよ。こっち。」
まゆは手を引き渡しを連れて行く。あったかい。私とは違う手だな。
クラス表があった。私は目を通すと『秋船まゆ』『享奈ここね』
私とまゆの名前が書いてあった。
まゆ
「わぁっここね、私達同じクラスだよっやったね」
ここね
「うん‥そうだねっ」
私は笑った。だって笑わなかったら殴られるから。
まゆ
「ここね、無理してない?」
ここね
「何が?」
まゆ
「無理に笑わなくてもいいよ。私の前では無理に笑わなくていい。ね?」
何言ってるの?キミも殴るんでしょ。お母さんと一緒で。
殴るんだ。殴るんだよ。
ここね
「うん。わかった。」
そんな事思いながらも私は相手に微笑みかける。相手は少し不満そうな顔。
どうしてそんな顔するのかな?分かんない。
まゆ
「クラス行こっ 」
ここね
「うん。わかった」
私は素直に言う事を聞く。聞かなければ殴られるのは分かってるから。
そう、思っていたんだ。
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