第一話 1580年,天正8年,如月 ある一人の娘がうまれた ウギャーウギャー(赤子の泣き声) 「可愛い娘じゃ」 「ほら,千代,小雪」 「貴方,身体大丈夫?」 「なぁに,平気じゃ」 父,鈴木朝経と母はるりの三女として。 名は「理玖」とつけられた。 「ごめん,俺のせいで貧乏神をよんでしまって」 「うんうん,しあわせです」 朝経は身体が弱い