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3:妖怪ウォッチ任天堂運営者:2015/12/05(土) 18:50 ID:RRg


ケ:………んん…ふぁああぁ…
ケータは真夜中の
3時50分に目が覚めた。

ケ:………。あれ?まだ3時だ。
  オレ、どうしてこんなに早く…?
  まあでも喉渇いたし、水でも
  飲んでから眠気覚ましに
  外でゆっくり散歩でもしよう。

ケータは、ガチャッと
部屋のドアを開けた。タンタンタンと
階段を降りてキッチンへ向かう。
階段を降りる途中、ケータは
ふと足を止めた。
キッチンの方を見てみると、
うっすらとした明かりがついていた。

ケ:(お母さんたち、もう
   起きてるのかな・・・?)

ケータがまた足を進めて、
キッチンの突き当たりの壁に来た時…

ガタッ…ガタガタッ……ガサガサッ!

こんな音が、キッチンから
聴こえてきた。

ケ:(!??)

ケータは壁に張りつつ
キッチンを覗いてみた…
すると−

そこには、冷蔵庫や引き出しから
食料を漁っているオロチのような
『妖怪』がいた。
ケ:!!?
  (暗くてよく見えないけど、
  確かにオロチじゃない…。
  でもなぜこんなところで…)

?:・・・・・・そこに誰かいるのか・・・

太く、低く、静かでしゃがれた声。
これは、確実にオロチではない。
シーンとした空気が一瞬で
緊張の静かな空気へと変わる。

ケ:(やばい!きずかれる!!)

耳には自分の心臓の
音だけが聴こえてくる。

♪チャッチャラリラ〜♪
♪チャンチャンチャ〜♪
♪ズンチャチャチャ〜♪

ケ:…!
?:!?
時計か陽気な音楽を
流しながら4時を告げた。

緊張のある、静まりかえった時に聞く
時計の音楽は、不気味に聞こえた。
すると、部屋全体にパッと
一気に明かりがついた。

母:…ケータ〜?こんな暗い中、
  何やってんのよ?それにしても、
  今日は起きるの早いじゃない!
  さー、今日も
  気合い入れて行くわよー!!!
  
ケ:お母さん・・・・・!!

安心したが、我にかえり
キッチンを振り向いた。
しかし、そこには
何事もなかったかのように
食料もなにも荒らされておらず、
もとのままだった。

ゲ:・・・・・・・・・・。

母:どうしたの?ケータ

ケ:ううん、なんでも。

そう言って、ケータは
キッチンへ入っていった。

その後ろには、とても紅い
金箔の入った鈴が落ちていた−


      第一章 完


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