「気に入らないとすぐに放棄するところ、アイツにそっくり(笑)
流石姉妹だねーアハハハッ」
またあの声がよぎる。
「だ、誰!?」
今度のは幻聴なんかじゃない。はっきり聞こえた。誰かが私に言っている!
「ふざけてないで出てこい!」
喉が痛くなるまで叫ぶ。しかし反応はない。ここは人通りも少ないので、誰か関係ない人に聞こえる恐れはない。よくストレスはここでぶちまける。
「アハハハッ、君、面白いねぇ!
でもごめん、今ペナルティで僕は体が消滅していて君には見えないよ」
あの声がふざけた口調で喋る。
「あんた頭可笑しいの!?
もう私には構わないで!」
なんなの、鬱陶しい。