ジリリリリリリリッ! 毎朝毎朝聞かされる、何とも言えないうるさい音。それは私の一日の始まりを告げる、素敵な音でもある。 音のする方に手を伸ばして、固いそれを平手で叩く。 素敵な音はそこで途切れ、私はようやく布団から起き上がった。 「うーん、今日もいい朝!」 カーテンを開けて、朝日をいっぱい吸い込む。私は起きたあとに浴びる日光が大好きだった。