〜プロローグ〜 __神様、お願いします。 まだ幼かった私は、必死に手を合わせ、ひっそりと佇む白い像に手を合わせた。 「お願いします、お姉ちゃんを助けて下さい! 私のせいで、お姉ちゃんは大怪我して……まだ目を覚まさないの……」 溢れ出る涙を両の手と膝に溢しながら、声が枯れるまで叫び続けたあの日。 お姉ちゃんは結局助からず、帰らぬ人となったのだった。 _____