その後、絶え間なく続く罵詈雑言の嵐。
断罪中は、否定したらこいつら色々面倒くさいから……と沈黙を徹することにした。やだ私超常識人偉い。
あ、ちょっと澤崎さん、手で顔覆いながら笑ってる口元丸見えですよーと優しい私は絶対に言わない。あ、こいつさっきも同じ内容の嫌味言ってたわ。お世辞にもボキャブラリーが豊富とは言えないな……などなど、まあ私も心ここにあらずでぼーっとしていたわけで。
このツッコミどころ満載の糾弾劇は、無事悪が成敗されることで幕を閉じた……筈だった。
「うわっ!!」
突如窓から降ってきた、光の大玉。
それらが私達を包み込み………気づいたら、ここにいた。
色々あってやって来たこの甲冑男とめっちゃ偉そうなオーラ出してるおっさんが説明してくれた。
おっさんは途中退室したけど、甲冑男の話曰く、『勇者を連れて来ようとしたら魔法が強すぎてみんな連れて来ちゃった』『国が魔王のせいで滅びそうだから助けて』と。
そんでもってさっきのアレね。貴方が勇者だわーのやつね。
みんなもう戦う気マンマンだし、なんか白い眼で見られるし、なんかボッチだし……
うん、取り敢えず助けて。アニメ見たい。