勇者様に楯つくつもりなど毛頭ございませんわ!

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3:蒸しプリン:2016/02/11(木) 14:56 ID:SlM

★ぉそとなぅだぉ★

……っといけないいけない。迷走しすぎていた。
みなさんこんにちは。私です。
え、『誰お前』って……ほら、私ですよ私。私私詐欺じゃないってば。

え〜上記した通り、私今絶賛ぉそとなぅです。
何故このような状況に至ったといいますと……めんどいので箇条書きで。

・澤崎さんが正式に勇者になる_人人人人人_
・勇者=正義=私=正義の敵= > 悪 <
・「悪は成敗せなあかん」  ̄YYYYY ̄
・追放←イマココ

ということだ。ご理解頂けただろうか。
魔王やら勇者やらなんやらかんやらで、なんの異世界トリップ小説だと思ったら……本当に異世界トリップだったよ……

なんて関係のないことをごちゃごちゃと考えているうちに辺りも真っ暗に。
因みに私が今いるここは「悪の巣」と呼ばれる魔物の住処の森で、王城……私達がトリップした最初の場所からかなり離れた地点にある。城下町に住む人々の間には「あの森に近づいたら魂を吸い取られてしまう」という言い伝えまであり、人は絶対に近づかない場所。
……そんな所に捨てられるなんて…私どんだけ嫌われてんの。
余談だが、勇者の敵ということでこちらを完全に敵視し始めた甲冑男からこの説明を受けた時、「悪の巣」と「愛の巣」が似ているなと思って密かに吹いたのは内緒である。

……って、いけないいけない。
私ってば、現実逃避だけは得意なんだから。
取り敢えず今は、この状況を打破するための策を練って……

「ギャウウウウウウウウ!!!」
「!」

明らかに、人間ではないものの咆哮が辺りに響いた。
咄嗟に頭を抱えてしゃがみ込むーーと同時に、さっきまで私がもたれかかっていた木が、吹き飛んで消えた。

「……」

……いる。いるよ。マジでいるよ。
見なきゃよかったと思うほどに恐ろしい風貌をした其れは、私の方を真っ直ぐに見据えていた。


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