第二章
<仲良く>
その言葉を聞くと思い出す、
過去の記憶。
思い出したくない、過去。
忘れたい、“思い出。
親や、友達は、
私から離れると全て、
“偽物
だった。
私と一緒の時はニコニコしていても、
私がいない所では、私の悪口。
それに気付いた時には、遅かった。
段々、私から
離れていった、クラスの人とその親。
それが不思議で、聞いてみたんだ。
”友達に。
友達は、何も言わなかった。
もちろん、私の“親も。
ある日、私は寝ていた。
……夜だったからね。
間違えて、深夜に起きちゃったんだ。
一階におりてみると、親の声がした。
「あの子ったら、
バカなのかしらね。
周りの子から嫌がられているのが
分からないなんて。」
「ああ、確かにな。」
その時は、驚いた。