5分後、またキミが好きになる。

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5:カナコ:2016/02/08(月) 22:57 ID:TzA

こんなヤツ好きになった私がバカだ。
冬弥はバカじゃない。
気付けば、冬弥の顔が目の前にあった。
スッと通った鼻すじ。
大きい二重の目。
冬弥の手は日葵の頬に重ねられた。
「許して。ごめん」
「やだ」
その冬弥の親指が頬をなぞるようにして後ろへと動かされた。
((心臓の音、うるさい。。
何でこんな道のど真ん中でドキドキするようなことするの・・!?
冬弥の手が日葵の頬からパッと離れた。
「今さらって思うかもだけど。」
キミはそう前置きして意外な言葉を口に出した。

「日葵(ひまり)ちゃんが好き。。。です」

「バカ。」
今さら遅いよ。
あえて返事は返さずに、日葵は必死の笑顔を見せた
「、、、どこ、転校するの?」
「・・・東京。」
東京か。遠いな。
ここ福岡だし。
「・・・そ、っか。頑張ってね。」
「・・・うん」
「あ、着いたら住所教えてね?連絡ちょうだいよ!絶対だよ?」
「・・・うん」
「な、なに小学校ってとこ行くの?あ、まだ分かんない?」
「・・・うん」
「うん、、、。って。言い過ぎだよ」
「・・・うん」

バシッ!

自然と手が動いた。
気付けば冬弥の頬を叩いていた。
ごめんって言おうとしたけど、カッコ悪いから冬弥の顔は見ずにそのまま帰った。
「日葵」
「・・・何」
「何でもない。」
「ふーん。」

日葵は冬弥と距離が長くなった事を確認してこう叫んだ。

「冬弥!大。。。好き。」


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