海里side
真冬の夜…
「朱里〜…実験台になって♪」
「い、や、だ」
ピシッ
いつものように朱里にお願いしたのに…なんで?
あっ、私、桐谷海里!今お願いしたのは妹の朱里!
私達、双子なんだ〜。容姿は髪型と服装以外ほとんど同じ!
実は今ね〜、この前完成した宇宙に移動できる装置を朱里に試してもらおうと!してるんだけど…
え?なんでそんな装置がって?私が作ったの!まだ世間には何も言ってないよ〜笑
お母さんもお父さんも私がこんな装置が作れるとは知らない。機械いじりが大好きってしか言ってない!
えーっと、本題に戻るけど、朱里が実験台になってくれないの…
なんでかな?
「朱里…どーして?」
朱里は私の顔を見た
「いやいやいや、どー考えてもこんなのお願いされて『はい、やります』っていう人いないと思うけど!?
宇宙だよ?!宇宙!!宇宙に移動なんてそんなリスクデカイの私やんないよ!?ていうか海里それ失敗作じゃないよね?」
「あーー、多分大丈夫。多分」
「その多分が信用できない。とにかく!私、やらないからね!?じゃ明日学校だから。それに期末テストだし。私には大事な日だから。おやすみ!」
バタンッ
私の部屋のドアを勢いよく閉めてしまった
はぁーーー。。。
やっぱ私がやるしか無いのかなぁ
考えてみればなんでこんなもの作ったのかなぁ?←
宇宙に移動なんて笑
明日学校帰ってからやってみようかな…
ふと明日の時間割を見た
「明日期末テスト1日目ーー!?げーーー、テスト勉強やってなーい!ま、いっか」
じゃ、私も寝よっかな☆
朱里はテスト勉強をするだろうケド
ベッドに潜り込むとすぐに寝てしまった