朱里side
ピピピピ……ピピピピ……ピピp…パシッ
「ん〜……」
うっすらと目を開けて時計を見た
「!!!!!!」
は、8時!?!?
い、急いで着替えなきゃ!
ぎゃーー!!今日は期末テストーーー!!!
初日から遅刻なんて……
「か、か、海里ーーー!!!!」
ドタドタドタドタ…ガチャ
「ん〜……何、朱里…」
寝ぼけた海里が目を覚ました
「そんな呑気な事言ってる場合じゃないよっ!8時だよ!8時!」
「な、なんで!?私の目覚まし鳴ってないn……止まってるー!!!」
「お母さんもう行っちゃったよー!!!」
「「はぁはぁはぁはぁ…」」
現在8時10分…私の学校はギリギリ間に合いそうだけど…海里の学校は…
聖フランシスコ女学院はここから1時間ちょっとかかる…
どう考えても間に合わない
「海里…どうするの…」
「ふっふっふっ…こんな時こそこれ!『瞬間移動マシーン』!」
海里の手にはラジコンの操作をする機械に画面がついている物が握られていた
「いつの間にこんな物を…!」
ていうかそれまだこの世にはない物だよね!?
「こんな事もあろうかと作っておいたのだ」エアメガネクイッ
「ううっ…神々しい光が…」
海里ってホントなんでも作れるから羨ましいよ…
「さぁて…【聖フランシスコ女学院】っと…」
機械に何か打ち込んだと思ったら海里の体が消え出した!!
「かっ、海里!?」
「じゃ私瞬間移動するから!朱里も急いで行った方がいいと思うよ」
海里はニコニコ笑顔で消えていった
「ちょ、ちょっとーーー!?!?」
いくつもの疑問を抱きながら私は急いで学校へ向かった
キーンコーンカーンコーン…
「おっはよ♪朱里♪遅刻ギリギリなんて珍しいね!」
親友の絵美梨が話しかけてきた
「ま、まぁね…」
海里は間に合ったのだろうか…
私達は学校は違うけど、何故かテストの日だけは被る
意味わかんない…ていうかテストーー!?!?
海里と違って勉強が大嫌いな私には最低最悪の日なのだ