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葉っぱ天国 > 小説 > スレ一覧
3:fia◆LM ikrkn:2016/02/16(火) 23:58 ID:iwg

〜第一章〜


「初めまして、僕の名はフィアー・レス・クロード。
天界で『この世の希望を司る門の番人』をしている者です。
え?嘘だろって…? いいえ、僕はれっきとした番人です。
神の為に働き、神の為に尽くす。神の命令ならば世界を救い、神の命令ならば世界を滅ぼしてみせましょう…!!!
いつだってあなた方を殺す事は出来るのですよ…?
ふふ、死にたくないのなら精々大人しく神を崇めなさい。」









「‥‥ふん、なんてね。」

‥‥誰もいない場所に向かって長々と独り言を言った後、
なんとなく鼻で笑う。そんな自分がとても痛々しい…。
《たとえ人が一人も来ないからといい、こんな痛い事はする物じゃない。》と心の底から思い、自身に泣けてきた…。
と、そんな時。後ろから聞き覚えのある笑い声が聞こえ、ハッとなり振り返る。
そこにはやはり『ヤツ』がいた……。

「ブフォッ!!き、希望wなにやってるんだよwwwwwww」
お前そんな趣味だったのか?w と。笑いをこらえ、(こらえられていない)プルプルと震えながら僕の目の前に現れた『コイツ』が、僕(希望)と正反対の存在…。
『この世の絶望を司る門の番人』、イフ・ランティエロである。

「・・・なんです絶望。僕になんの用ですか…?」
つい怒りが態度に出てしまい、不愉快そうな言い方になってしまった。
が、奴は一言。
「大丈夫だってw 今の事は誰にも言わねーよwwwプッwwwwww」
と言い、最後は。もう無理w駄目だwwwwwww と思いっきり笑いだした。
一体なんなのだろうか。
こいつの態度のせいか、余計に腹が立ってきた。
腹いせに一発殴ってやろうかと右の洋服の袖を捲り上げていると、奴が不意に何かを思い出した様子で話しゃべり出した。

「あ、そうだったそうだった。思い出したぜフィアー。
お前の事を『クレイシス』が呼んでたぜ?
そうだよこれを言うために来たのにお前がwwww」

…絶望の話を聞き、行動を一時停止する。
まあ最後の事に関しては触れないで置くとして、
『クレイシス様』が呼んでいるという所が今回重要である。

「‥‥それは本当なんですね?イフ。
『クレイシス様』が僕を呼んでいると言うのは…。」

嘘だという可能性を考え、確認をとる。

「本当だぜ?つか俺も呼び出されているし。」
それを聞いて正直驚いた。

「…『クレイシス様』は一体何を考えてらっしゃるのでしょう。」

「さあな、まあ行けば分かるだろう。さ、速く行こうぜ。」

とりあえず会話を終わらせ、僕とイフは二人して『クレイシス様』の元へ向かう事にした…。


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