「突然ですが我々が先程から言っている名、
『クレイシス様』についての説明をさせていたします。 クレイシス様とは、僕ら番人と名を忘れ現世に転生出来ずにいる物達をまとめ上げているリーダーであり、この世界を創造したとされるネビリム様の生まれ変わりともされている。
とても強いお方なのです…!!」
さあ崇めなさい。 と、言いそうになった所でハっとなる。
「っぷ…ぷぷw希望wwwwwww」
‥‥僕の頭はおかしくなってしまっているのだろうか。
僕は、先程の様なあまりにも暇な時にはこっそりと来たる時に備えてかっこいい言葉を言う練習をしていた。
‥‥そして、ふと気がついた時にはそんな言葉を一人言うのが癖になっていたのである…、 自分が憎い…。
「 っつー…。」
自身の顔が赤くなっているのが自分でも凄く良く分かる。
「そ、そんな事より絶望!!ほら、着きましたよ!!!」
運良くクレイシス様のいる部屋へ着き、強引に話題を切り替える。 それが全て奴には筒抜けだったのか。
「お、本当だな。よしいくか!」
と言った後に(「運が良かったな…w」) なんて僕の耳元で呟き、失礼しまーす と、怠そうに言いながらクレイシス様のいらっしゃる部屋へ入っていった…。
「‥‥くそ。まあとにかくクレイシス様がお待ちになっているのですから遅れる訳にも参りませんね…。行きますか…。」
そして、まだ顔がじゃっかん赤い気がしつつも
僕はイフの後を追うようにしてクレイシス様の元へ走っていった…。