「マジカルホープ!」
私はもう一度叫ぶ。ほうきは小刻みに揺れながらも、なんとか浮く。
そして不気味な音の正体(時計台の柱らしき物)から離れたことを確認した。
地面から数十メートル離れたのを確認し、私は上半身を前へ傾けた。
ほうきは猛スピードで前進し、出口に向かって一直線へ。
「ルル、人間界に逃げるよ!」
「了解ルル!」
よし、今日は調子いい。このまま飛び続けられれば完璧だわ!
出口の白い光がだんだん大きくなり、ついに目の前に広がっていった___