「…ねぇ、結局俺はどうしたら良いの ?」
透き通る綺麗な声で、そう聞かれる。
…そ、そうよね、私何やってんだって話じゃないの。
素直に、「付き合って」って言いたいのに…、言えないわ、どうしよう。
「…だから…、私が言いたいのは…、 えっと、…」
米倉君が不思議そうな目で見てくる…、どうしよう、素直でなんて言えない…!
…あっ!
言えないのなら、書けば良いんじゃないの!
私は急いでカバンからメモ帳を引っ張り出した。
…ふふ、このメモ帳マイメロ○ィなの、マイメ○ディ。可愛いでしょ?
私は、米倉君に見せないようにして、ボールペンで書いた。
『好きです、付き合ってください』
…と。
最初から、ラブレターを書けば良かったと思うけれど、直接口で言いたかったのよ!
…言えてないけれど。
私は、うるさくなり響く鼓動を無視しながら、米倉君にその手紙を渡した。