前回に続きまた揃います←
第4話
10月二週目(1ヶ月全て四週間でいきます)
星也が引っ越してきて、三週間ほどがたった。
星也と一緒の班になってから、毎日楽しくなった気がした。
班になったばかりの時に文にした悪戯は、文が楽しめるくらいに適度にやっていた。
そのときは、私がとったり、星也がとったり、優紀に協力してもらったり。
「今とっちゃっていい?」
文が座っているが、後ろの人と話している。筆箱に手をのせて横を向いているが、試してみる価値はあるだろう。
「取っちゃって!」
「無理だよ!気づかれるって」
優紀がそう言うなか、星也は賛成した。
「じゃあ取るね!そぉーっと、ね」
ゆっくり筆箱を掴んだ。
そして、少しずつ、少しずつ、動かした。
とす、と 、文の腕が机に落ちた。
小声で笑い、話す。
『取ったよ!すごくね!?気付いてねぇ!w』
『文何できずかないのか…、うちやったら絶対気付くわ』
『あいつアホやろ』
『『いや、星也のがアホや。』』
『揃って言うな!』
みんなで笑っていると、文が体の向きを戻した。
次は、早く気付いたようだ。
「俺の筆箱!!」
もっているのは私だ。
だけど……
「菊地!!とったやろ!!」
「「え?」」
「は!?」
私と優紀のこえがそろった。
星也は驚いていた。
「返せや!このアホ!」
「お前も言うん!?てか俺ちゃうわ!!」
「じゃあ誰だよ?」
「こいつやって」
私を指差した。
だが文は…
「嘘つけ! 」
「なんでや!?( ̄□ ̄;)!!」
「じゃあその手に持ってるそれはなんだよ
俺の筆箱じゃねぇかよ!」
「へ?あ!?は!?いつのまに!?おまっ…」
「あははははっ!!大成功〜wwwwww
星也も同じくらい鈍感じゃんw」
「どうやっていれたんだよ!?」
「えー?それは、星也の手がちょうどいいくらいに開いてたからスポッと」
「おい!」
班全員で大笑いした。
このとき、私は…、
もともとほんのり赤い頬が、林檎のようになっていた。
いつもは早く土日が来てほしいのに、今は来てほしくない。
何故でしょう?
続く