晴れ渡る空、教室の窓から私、桜庭かのんは外を見ている
勉強も平均、運動なんて苦手のレベルを超えるほど出来ない
そんな私はクラスでは目立たない三角形で言えば底辺の存在。
でも私はそれで良いんだ だってそれが私だから
「 ねぇ、かのんちゃん。 これ先生が渡してって 」
そう声をかけてきたのは幼なじみの男なの?って疑っちゃうくらい
女の子みたいな男の子、空船きょうり君
渡されたのは小さな小包 中には何が入ってるのか分からないけど帰ってから見よう
ん‥?私は相手が握り締める小包を見てこういった
「 ありがとう、きょうり君 あれ‥きょうり君も渡されたんだ?」
「 あ〜‥うん、そうだよ。」
「 へえ〜‥ 」
なんて何がない会話をしていたら、終業のチャイムが鳴った
私ときょうり君は挨拶をすると2人で並んで「帰ろ」と声を合わせていった
『 ハモった!』
なんて言葉もハモってしまった。
私達は笑いながら家に帰る。分かれ道で相手もさよならの挨拶をして
私は家の鍵を開けて自分の部屋に急ぐ
今日は親がいないのだ。残業とかなんとか言ってて
「 紙‥はっ‥まさか留学通知‥!?」
ドキドキしながら私は小包をあける。どうやら留学通知ではないよう。
私はホッと安心したが、そこに書いてあったのは‥
「 あなたを正式に最終戦団へと迎え入れたい
明日の正午に迎えに行きます‥最終戦団団長、柊あんな‥ 」
私は書いてあることを復唱する。
「 え‥ え?わ、私が‥最終戦団に!?」
私は叫んだ。だって、私があんなエリート団に入ったって足手まといなだけ
団長は何考えてんだ てか明日!?明日って早すぎない? もう無理、
でも‥指名通知がきたからには準備しないと