「おはようございます,和栗先輩」
あたしは如月彩葉、中学2年生
「彩葉ちゃん」
「何?植えてるんですか?」
「これはびわの木よ」
「びわ」
「まだまだ当分の先だけどいつかここにくるためよ」
「そうなんですか?」
「あたし、最近ジャム作りにはまってるのよ!びわジャムを作りたいわ」
「ジャム作り」
「レモンジャムつくったわ」
和栗先輩が差し出す
「酸っぱい」
「ハハハハ」
和栗先輩が笑う。
「これがいいのよ?彩葉ちゃん」
「もう、あたしを笑もの扱いにしないでください」
「ごめん、ごめん」
放課後
「彩葉〜」
「夏凛」
「草取りやろう」
「うん」
あたしは趣味程度に農園部に。
しかし草取りはイマイチ。
「あたし、将来は農業で働きたい」
「夏凛」
「やってみたいんだ」
「そこ」
「伊藤くん」
「うるさいですよ、如月、吉田」
「別にいいじゃん」
「女同士の会話に邪魔しないでよ」
「今は部活だからしっかりしてください」
「はーい」
「‥・‥どう見ても伊藤くん嫌い」
「あたしも」
「オレも苦手」
「小笠原君」
「オレも,伊藤に色々と・・」
「小笠原君はね」
「話変わるけど,今年は何植えようぜ?」
「そうだな?ゴーヤ」
「あとは?」
「スイカ作りたいわ」
「夏野菜や果物を作りたいな」
「うわぁ,苺」
「食べてみるか?」
「いいの?」
「俺が育てたから」
「いただきます」
苺を食べる。
「アマすっぱい」
「小笠原君,私もいいかしら」
「和栗先輩」
「・・‥苺ジャムにしたいわ」
「ジャムには最高ですよ」
「では,10個頂こうかしら」
和栗先輩は苺を収穫。
和栗先輩のジャムは美味しいですよ。
やっぱりオトナらしい女性
先輩達が引退するのは10月
文化祭の後だ。