クラゲ可愛い。
きっかけはそんなツイートだった。
じゃあ水族館に行こう、あいつも誘おうこいつも誘おう、話がどんどん広がっていって、あなたと私を含めて4人で遊びに行くことになった。
楽しみだ。とてもとても。皆に会える。実は今までずっと会ってなかったから、少し寂しかったのだ。
じゃあ待ち合わせは駅で1時にしよう、と誘ってきた奴と決めて、皆に連絡して、そのときを待った。
私は念のため10分程度余裕を持って家を出た。
案の定早くつきすぎた。まだ待ち合わせの15分前。
早くても10分前のはずだったんだけど、とケータイを睨みつける。
暇だ。暇すぎる。ケータイの充電はあまり消費したくないから、ゲームをしようとは思わなかった。
まあ15分ぐらいなら何もせずとも待てるだろう。皆が時間通りに来てくれるなら。
そう思い、顔を上げたとき。
きょろきょろとあたりを見渡すあなたがいた。
おお、と思わず声が漏れる。助かった。話す相手がいると言うのは本当にありがたい。
おーい、と呼びかける。気づいたようで、ゆっくりと歩いてきた。
「久しぶり」
「久しぶり」
そんな他愛ない会話だったけれど、なんだか懐かしくて。
もし早く来たのがあなたでなかったら、どう思ったのだろう?
きっとそれでも、嬉しかったのだろうな。
私は本気でそう思っていた。