(ひとつ前のコテハン関係ないです申し訳ございません)
ふよふよと、透明な生き物が水に浮いていた。言わずもがな、クラゲである。
最初に見かけたのはクラゲの中でももっともポピュラーであろう、ミズクラゲだ。
海に近いそこらへんの川にも生息している。
「可愛いなあ」
「ですねえ」
水槽の前にへばりついて、愛らしい傘を見つめる。
ふわふわふよふよ、遊泳能力が低いからか、ただ水の流れに身体を任せているようなその様はなんともいえない。
みているとだんだん愛おしくなってくる。
「これ、なんていうんだっけ」
あなたが水槽の中を見つめてきいた。
「ミズクラゲだよ、ミズクラゲ」
私はあなたの横顔を見つめて答えた。