「猫、そろそろ行こう?」 少年の横にいるのは小さな子猫 ふにゃぁと応えるように小さく鳴くその子猫は、隣にいた少年にすりつく 「もう、猫は…仕方ないんだから」 少年は、背負っていた赤いリュックを降ろすと チャックを開けて猫の方へ向ける。 躊躇いも無くリュックの中へ入り込んでいった子猫に対し、 クスッと思わず笑みがこぼれてしまうのは無理もないだろう これは一匹の子猫とネコという少年のものがたり