だって、無い。

葉っぱ天国 > 小説 > スレ一覧
1: そら◆mU:2016/06/07(火) 19:21 ID:KzY



何より、プライドが高い私。
私の目指した先には、アイドルだなんて世界があった。

グループのメンバーは私以外男子。
その中でも、色白で美しいと言われる彼はやる気ゼロ。

アイドルとしての能力を持ち合わせていないように見える彼は、何事もそつなくこなしていく。

がむしゃらに練習を積み重ねて進んだ先には、いつも彼がいた。

『何で、私の何があんたに劣ってるっていうの。』

私に勝る彼が羨ましくて、憎かった。

それでも彼は涼しげな顔でいうんだ。

『だって、無い。君が俺に挑戦する場面で、俺に勝てるものは無い。』


あぁ、もう。
どうせ私は、あんたには勝てないよ。


全部 次100> キーワード
名前 メモ