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4:ジャーデ:2016/07/23(土) 21:15

『告白しよう、そうしよう』

「俺さぁ・・・」

「ん?」

「今度、告白しようと思っているんだよねぇ・・・」

「お前にもとうとう片思いの春が来たか〜」

「やめろよなー!フラれたらどうすんだよ!」

「だってお前に惚れる女を見つけることなんて、超美人の群れの中から、超美人に見えるニューハーフを
 見つけ出すのと同じくらい難しいことだぞ?」

「・・・何だよその変な例えは」

「まぁまぁ・・・ちなみに、誰に告白するの?」

「聞いて驚くなよ?あぁでも・・・驚くだろうなぁ〜」

「早く言えよ」

「なんと!クラスのマドンナ、伶ちゃんでーす!」

「・・・・・」

「どうした?やっぱり驚いたか?」

「・・・・・」

「何だよ・・・何か言えよ・・・」

「ん?あ、あぁ・・・ま、まぁ・・・が、頑張って・・・?」

「何だその気弱な奴みたいな返し方」

「・・・だってお前に告白されて喜ぶはずねぇもん」

「んだとぉ!?」

「だって、クラス全員が知っていることをお前だけ知らなかったり、跳び箱三段までしか飛べないような
 お前に、告白されて喜ぶ奴なんていると思うか?」

「・・・だよなー・・・高校三年で、跳び箱三段はねぇよなぁー・・・はぁ・・・・・」

「でも、一応告白はするだけしてみたらどうだ?」

「お前に言われなくたってするっつーの!」

「まぁまぁ怒るなって跳び箱三段」

「それを言うな!」

「わぁったわぁった、言わねぇよ」

「でさぁー、どんな感じに告白すれば彼氏になれるか、悩んでんだ・・・」

「どんな感じも何も、彼氏になんて絶対になれないから安心しろよ」

「だーかーらぁー!やめろってそうやって言うの!俺本気だからなー!」

「わぁったわぁった」

「ったく・・・お前に話した俺が間違っていたよ」

「誰に話しても解決しないぞ」

「何で?」

「彼女自身が一番知っているんじゃあないかなー・・・」

「あ、わかった!」

「・・・?」

「彼女、きっと人見知りが激しいんだな?だから」

「違う違う、やっぱりお前は彼女のこと何も知らないな、彼女は誰とでも親しく接するだろ?」

「あ、確かに・・・・・」

「それなにの人見知りはねぇだろ・・・」

「だなー、ねぇなー・・・」

「もう俺に相談するのはやめて、早く告白したらどうだ?」

「そうだな・・・じゃあ、行くわ」

「おー、頑張れよー」

タッ・・・タッ・・・タッ・・・

「・・・どうしたんだ?そんな所に立って」

「あぁお前か、今な、佐々木の奴が告白するって言うんで話相手になってたんだよ」

「ほー、アイツにもとうとう片思いの春が来たか」

「俺と同じこと言うなよ」

「で、誰なの?告白相手は・・・」

「・・・伶ちゃんだって」

「マジかよ!伶ちゃんニューハーフだろ!?」

「仕方ねぇよ、他の奴等は皆知っているのに、アイツはそのこと知らねぇんだから」


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